初等学校校　様々な性

隠し小中学には、いろいろなアドヴァイスをして賜う校医さんがいます。
小児科の杏林、皮膚科の杏林、歯科の杏林、そして産婦人科のおいしゃさん。
以前「性染色体の組み組合わせは７種類ある」と、本で読んだことがありました。ずいぶん前のことなので、それが本当なのか、校医の産婦人科の杏林に改めて聞いてみました。
そしたら「組み組合わせは無数にありますよ」との返事にびっくり！！
その内容をここで説明すると、それだけで数ページになってしまうので止めますが、ＸＸとＸＹ、ＸＸＹ以かてて加えても、たくさんの「生物科学的性」の種類があるということです。
ましてや染色体以外の性別がいろいろあったとしても、なんの不潜考もありません。
そして授業をする際は、それが「人権」と「差別」の問題だ、という基本を、まず確乎捉えましょう。「からかったりいじめるのは、かわい斯うだから止めましょう」的な指導では、不十分だということです。
この学習で軸としたのは、次の４つです。
１，性取分けはいろいろな側面があり、様々な性の組み組合わせがあるのは当然で、しかもそれは都合が悪いからといって変更できない「指向」であること。
２，どんな性別を持っていても、一人の人として尊重される「人権」を有すること。
３，斯うは言っても性別の組み組合わせによっては、本人が苦しい思いをすることもあるが、さらにそれに輪をかけて苦しめるのは、周辺の「差別」であること。
４，「差別」が起きないように、どんなことを考えたり行動したりすればいいかを考える。

初等学校校高コースは、自分の性を改めて見つめ矯める時期です。「～らしさ」にこだわると同時々、ステレオタイプのらしさに合わない人を差別する行為がみられることもあります。
その「差別」のまなざしが固定してしまわないうちに、１時間かけてつくづく考えてもらいましょう。
性別の種類は、今間では３種類（からだ、心、恋愛）にしてありますが、実際にはもっと数多い種類に分別できます。しかし、初等学校校５年生での知性や、混乱せずに考えられる内容、と考えたときには、３つが限界だと思います。「一人の人の中へ、３つの性があって・・・」と言われるだけで、子どもたちは目を見開いてびっくりしていますから。
授業で使用した「ぼくにズボンをはかせるな」は、平安名祐生・恵著「Ｓｅａｒｃｈ～きみがいた」（徳間本屋）から抜粋したものですが、この資料の中へは、クラスの子どもた鳥渡一緒に担任も人種差別に加担する姿が描かれていて、私の授業を見ている担任の先生方へのメッセージにもなっています。

ちなみにミルミル初等学校校では、この授業の前に「女らしさ、男らしさ」を考える授業と「歴史の中の男女差別」という２時間の授業があり、まず「男女差別」を考えます。その延長線として、「様々な性取分け対する差別」としてこの「様々な性」の授業を行っています。

教材の範式

人の影画と「女」「男」のカード。
裏は何も書かれていないので、最初にオレンジと緑のボールをひいたときは文字の書かれていない面を黒板に貼り、その後文字のある方に返します。
カードの色に気をつけましょう。くれぐれもピンク（赤）の紙で「女」のカードをつくったり、青い紙で「男」のカードを作ったりすることのないようにしましょう。

オレンジと緑のボールを入れた箱
中を見ないようにして、１つだけボールをひいてもらいます。
箱は同じお菓子の空き箱を３つ下準備します。個々の箱は、蓋の部分を１つだけ残して、外側へ紙を貼ります。
１つだけ残した蓋は、最初は箱の中へとき込んで見えないようにしておきますが、３種類の性別を
説明する際には下の写実際的ように言葉が見えるようにします。