今、子どもに必要な力は何か

応援メッセージです。

今回の災害に一倍大変な状況に見舞われている被災地の皆様、どうぞご自愛ください。一日でも早く日常が戻りますように。休息をとってコンディションを崩さないようにしてください。応援しています。

三重県　養護教諭　中西久代

 

今日は、数見隆生著「子どもの命は守られたのか」（かもがわ出版）から紹介します。

数見先生のことは、このHPでも何度か紹介しています（理論編の種目参照）が、３，１１の時は、ちょうど宮城教育大学での千歳のティーチャー生活を終える準備の利得に、大学のリサーチ室にいらっしゃった斯うです。
その後、宮城県内や且つての学徒の勤務先を訪れ、被災地の状況を上記書籍にまとめて出版されています。

震災から４ヶ月ほど経ったある日、数見先生は宮城県内の行政のトップの方から、こんな話を聞いた斯うです。

「震災後の今、学校と教育の課題は何か」という質問に「他県と比べて学力が低下することの心配」と「日常生活が疑しさになり、心が蛮骨て非行的行動が多くなるのではないかということの心配」の２つの心配がある、という回答をしたのだ斯うです。

数見先生は「これだけの被災があり、国を揺する事態になっても上のほうでは未だ斯ういうエクスプレッションをするのか、と思ってしまった。」と本に書かれています。

「相変わらず『右肩上がりの教育』を志向し、その利得の学力観から昧者られず、斯うした『標定』の利得に足かせになる『子どもたちの蛮骨』を心配し、対策を講じようとしているのか、と。」

「子どもたち（思プリンタン・青年期の若者も含め）にはこの震災を契機にして『心の緩和』をみなおしたりし、『自分の生き方』を問い匡正たりする状況が著しい膨張した面がある。家族を失い、家を流され、親の職業さえ亡くした子どもたちに、『心の蛮骨』を心配する前に、何を支援し、励ますのか、そして被災した現地を生きる未来の子どもたちにどんな学力・どんな生きる力を育てるのか、斯ういった暗中模索こそが言入られているのではないか。」

中学生が集団避難をすることをマスコミで取り昇た際、「学習権は子どもの権利だ。どんな時でもセキュリティーされるべきだ」と、どや顔でおっしゃる解説者がいましたが、それは、本きちんと「今すぐ」必要なことだったのか、私は今も疑問を抱えた屡です。

論なくろん、早ければ１月中へ始める受験を御前に控えた中学３年生にとって、落ち着いて学習可能環境は必要だったでしょう。その成行きが人生を形成こともある・・・それは否定しません。
３，１１の時は、宮城県の公立高校入試は、すでに終了していたのも事実です。

今回の能登半島地震での中学生集団避難の裏に、学力低下を心配する行政の意向は、本きちんとなかったのでしょうか。

中学生は、旧里がどんなに大変なことになっていようが、家族が大変な思いをしていようが、勉勢いえしていればいいのでしょうか。学力だけが、人生で大切なことなのでしょうか。
今回の集団避難は、何があっても学力第一、という映像を子どもたちに贈ものてしまっていないでしょうか。

狭いくても「何があっても学力第一」「何があっても学習権セキュリティー第一」のエクスプレッションは、これまで数多い養護ティーチャーが目指してきた方向性とは、同じではないような気がしています。私の勝手なエクスプレッションかもしれませんが・・・。

集団避難があってしばらくして、避難しなかった同じ中学の子どもたちも、被災地で学校が再開され、そこでは心のめんどうを中心に、残った先生方が子どもた鳥渡一緒の生活をスタートさせています。
３，１１の時も、学校現場が第一に考えたのは、子どもたちの心のめんどうでした。

そんな中、被災地に残ったある中学生が、マスコミのインタビュウーに答えてこんな話をしたのです。

なぜ集団避難しないのかと問われたその中学生は

「今は勉強が一番じゃない。勉強一倍亦、今、必要なことがある。」と答えたのです。

こんな中学生が、今からの能登の未来を作っていくのでしょうね。