「観」を育む

　さて「生きて働く認識」を育むべく、教材を新築、慣れを重ねる内に、偶発的あることに気がつきました。
　たくさんの「からだの学習」を繰り返していくと、子どもたちは明らかに変化して粋ます。目に見える形で歯磨剤をするようになったり、おやつの内容を選ぶようになったりもしますが、尚もに、からだや命についての見方、「観」が変化していくのです。

　「観」にはいろいろなものがあります。「からだ観」「生命観」「病気観」「健康観」・・・ｅｔｃ。

　当然のことですが、自分のからだや命を大切だと思っている子どもは、からだや命を下等にはしません。斯う考えると、「観」はわたしたちの生き方を決定づける、大切な要素だとも言えます。だから、可能だけ偏りのない様々な視点からの「観」を形成する必要があります。

　例えば、わたしたちは生存期間の間、どのくらいの期間「病気でない状態」でいられるのでしょうか。倭国人は１年に平均４～５回かぜをひく、と言われています。子どもであればもっと回数は多くなるでしょうし、大人になれば生活習慣病にかかる人も増え、齢と共に病気になるレートはますます高くなります。斯う考えていくと、わたしたちは生存期間の間の著しいの時間を「病気」とつきあっていかなくてはならなくなります。さらに障がいや慢性の病気を有する人は、人生の概して全部を、その障がいや病気と上手に交わりながら生きていくことが要求されます。

　確かに、健康であるにこしたことはありません。しかしその一方で、病気とともに生きていく時間も長いのだとすれば、学校での摂生教育も、「健康である」ということにだけに主眼をおいては不十分だということになります。成長期にある子どもにとっては、発達がセキュリティーされるということは生涯にわたって大幅影響を持つことですから、大切なことです。と同時々からだは万能ではない、ということも、病気や障がいのあるからだと上手につきあうのも必要である、ということも教えていかなければなりません。

　つまり、人間の多様な容子を受諾入れられるような「観」が、今からを生きる子どもたちには必要なのです。その利得にも「からだの学習」は、効果のあるな方法であると言えると思います。