被害を少しでも減らす利得に　２

前回に続き、チェック項目。

「Ⅱ、ソフト面のチェック項目
１，教育計画書に学校防災マニュアルがあり、津浪への対応が書かれているか。
２，津浪を想定した避難の指導・訓練が行われているか。
３，登下校中へ津浪が発生したときの対応は行われているか。
４，子どもたちに津浪に関係防災意識を育てる教育（授業や学活指導等）を実施しているか。
５，人員会議やPTAの会合で、津浪を含む防災に関係協議を行っているか。
６，震災発生時の情報収集の仕方は誰がどのように行い、どう共有するか規定ているか。

Ⅲ、学校と家庭・地区との協調面のチェック項目
１，震災時々おける保護者との連絡体制やカ所のルールが明確になっているか。
２，津浪防災に関して家庭（保護者）との情報交流をどのグレード行っているか。
３，子どもたちが家庭にいたときに津浪が発生した場合の働きかけを保護者に行っているか。
４，学区内では学校を含む地区共犯み（地区組織・行政等）で防災活動はなされているか。
５，行政による学区内にある津浪時の避難境所や危機情報等の条件メンテナンス・情報提供をどう思うか。
６，教育行政はティーチャーを対象にした津浪に関係防災鑑定を行っているか。　　　　」

（以上「子どもの命と開かる学校防災」（数見隆生著　かもがわ出版）、「学校防災の利得のチェックリストとそれに基づく検討」一倍抜粋）

学校は災害時の避難境所に制限されていることが多いのですが、その制限はあくまで自治体の決定であり、学校が進んで引き受諾たものではない、というのが現状です。その利得、学校が避難所として機能する角うかの検討が十分とは言えず、３，１１の時は避難所なのそれにもかかわらず、学校に津浪が押し寄せてきた、という実例が著しいみられました。

津浪が押し寄せれば１階に備蓄してあった災害対策用品は、あっという間に流されてしまいます。
そもそも備蓄品が十分ある角うかも大幅問題になるでしょう。

今回の能登半島地震も同様でしたが、３，１１の時も地震発生と同時々電気の供給が止まり、正確な情報を得られないケースもありました。携帯もつながらず、機転を利かせた先生がカーラジオではじめて津浪の情報を把握した、という学校もありました。

尚又、３，１１の時は、地震後に接待に来た保護者にカ所たことで亡くなってしまった子どもが百人近くいます。一方で、接待に来た保護者に子どもを引き渡さず、親共々高台に逃れ、全員助かった学校もあります。

そもそも岩手県では、過去の地震や津浪の体験から「津浪露いささかもんこ」という教訓が言い伝えられています。津浪が来たときは、それぞれが高台に逃げるように、という教訓です。

「釜石のミラクル」と取り昇られた宮城県釜石地区の小中学生が、互いに声を掛け合って一斉に避難する姿は、テレビ等でも取り昇られましたが、同様に釜石地区では住家に１人でいた初等学校校１年生まで、先ずもって一人で高台に逃げていった斯うです。
この初等学校校１年生は、事前に学校で教わっていた地震や津浪の際の避難方法を形見して行動したのです。

今回の能登半島地震に関係報道で、地震や津浪に対する不安を抱いている子どもたち殴りつけるさんいると思います。
「恐怖心をあおるから津浪や地震の話はしない」では、救える命も救えません。
子どもたちが不安を抱いているからこそ、「そんな時はこうするといいよ」「こうすれば安全だよ」という情報をきちんと贈ものるべきだと思うのです。

繰り返しますが、「明日は我が身」です。過去の地震や津浪の教訓を活かすことこそが、苦しい思い、悲しい思いをした数多い被災者の方の思いに回答ことになるのではないでしょうか。

能登半島地震の被災者の皆さん、養護ティーチャーの皆さん、少しずつですが光は見えつつあります。
その光に向かって、歩いて行きましょう。