初等学校校高コース　皮膚を守るのは「脂（あぶら）」

次のような試験をしてみました。
Ａ．水で什秒間手のひらをあわせて軽くこすりながら水洗いし、３回手を振って水気を切る。
Ｂ．石鹸を使って５秒間手をこすって洗い、その後５秒間水で流し３回手を振って水気を切る。
Ｃ．Ｂを行った５分後にＡを行う
どんな成行きになるか、時間をおいて５回ほど繰り返して確かめてみました。
Ａを行ったあとの手のひらには、水滴が残っています。特に手の皺の上には丸くなった水滴がいくつ      も付いていました。

Ｂでは、水分は手のひら大抵べったりとくっつくようにつき、水滴はあまりみられませんでした。
そして５分後のＣは、Ａと同じ成行きになりました。
なぜこんな成行きになるのだろうか？それは、手のひらにはからだから分泌された皮脂が付いていて、水洗いだけではその皮脂は落ちることなくついているので、皮脂に囲まれて水が丸くなるのです。
でも、石鹸を使うとその皮脂が落ちてしまう利得、水は水滴にならず、手のひら大抵膨張したようにくっつきます。
しかし一度石鹸で落ちた皮脂も、Ｃのようにしばらくすると再度手のひらに分泌され、尚又水滴をつくるようになります。
コロナ感染症の影響で、頻しかとアルコール消毒をする子ども達の中へは、この試験と同じ様に皮膚を守っている皮脂が剥ぎ取られ、カサカサになっている子も増えています。その体験を生かした学習を考えてみました。
元になる試験は、手のひらをアルコールで拭き、無関心洗剤を加えた水を１滴手のひらに垂らす、というものなのですが、アルコール消毒はアレルギー反応がある場合もあるので、誰でも体験可能石鹸雪隠いでやってみました。

　　　　教材①

Ｔ：今日は雪隠いの試験をしてみた余程思います。摂生室に水屋が３つあるので、３人雪隠いしてく
　　れる人はいないかな。　　　　　　　　　
Ｓ：はい。雪隠いだよね、やります。（３人を選ぶ）
Ｔ：では、今から私が言うと滓に手を洗ってくださいね。まず最初は水を流して手のひらをあわせて軽くこすってください。３人一緒に致すよ。では、はじめ。１，２，３・・・（什までカウントする）。終わったら、軽く３回手を振って水気を切ってみて。その手のひらをみんなにみせてください。水はどうなっている？
Ｓ：あんまりついていない
Ｓ：皺の上にたくさん水が付いている
Ｔ：その水はどんな形をしていますか？
Ｓ：丸っこい
Ｓ：楕円もある
Ｓ：なんかコロコロした感じ
Ｔ：なるほど。では３人は尚又水屋に移動してください。今度は今と違ったことをしてみますよ。
最初に水屋にある石鹸を手に取って、５、数える間手のひらを軽くこすって洗います。その後５、数える間に水で石鹸を流して、さっきと同じ３回手を振って水気を切りますよ。では、はじめ（指示通りに行う）。さて、今度はどうなった？みんなにみせてください。
Ｓ：あれ、さっきと違った。水滴がない。
Ｓ：水が手大抵付いているよ。
Ｓ：水がべったり付いている
Ｔ：３人、ありがとう。最後に近く１回共同してね。手を拭いていいですよ。さて、最初に水で洗ったとき、手についた水は小さいな水滴になって残っていましたね。でも石鹸で洗うと、手大抵水が広がって濡れてしまっていました。私たちの手のひらには、からだの中から出てきたあぶらがついているんです。あぶらは水をはじきますよね。だから、水洗いだけだと手のひらに付いているあぶらにはじかれて、水は水滴になります。でも石鹸を使うと、石鹸はあぶらを融ける作用があるので、手のひらのあぶらが溶けて、手のひら大抵水が付いてしまいます。ここで、皆さんに考えてもらいたいのですが、なぜ手のひらにあぶらがついているのでしょうか。このあぶらの役割はなんだろう。
Ｓ：水をはじく役割
Ｔ：水をはじいて、どうするの？
Ｓ：う～ん、わからない。
Ｔ：みんな体験あるはずだよ。手のひらのあぶら元凶れてしまって、長い時間水分に浸かっている体験だよ。片夕暮れも体験したんじゃないかな。
Ｓ：え～っ、なにそれ。わかんないよ。
Ｓ：そんな体験したかな。
Ｓ：わかった、お風呂！
Ｓ：あ、斯うか。お湯だからあぶらがおちて、お湯に浸かっている！
Ｓ：手がしわしわになる！！
Ｔ：ほら、片夕暮れも体験したでしょ。長い時間温かいお湯に浸かっていると、指先などがふやけてしわしわになるよね。（教材①）これは、おなかの中の赤ちゃんの写真です。おなかの中の赤ちゃんは、「羊水」と呼漏洩ぬるま湯の中へ９か月以上浸かっているので、皮膚がふやけないようこんなふうにからだにあぶらがついていて、皮膚を守っているんです。
では、お湯に浸かっていな余程きにあぶらがなかったらどうなるだろう。何度も石鹸で雪隠いしたときとか、何度もアルコール消毒をしたときも同じ事が起きるよ。そんな時の手はどんな感じ？
Ｓ：カサカサする
Ｓ：パリパリして、つっぱったみたいになる
Ｓ：アトピーがひどくなって、かゆくなる
Ｓ：ひど余程皮がむけるよ
Ｔ：皮がむけるの？それは大変だね。アトピーの人には、みんなで配慮してあげようよ。亦は？
Ｓ：皮膚が乾燥する
Ｔ：ということは、あぶらは皮膚が乾燥しないよう・・・
Ｓ：守っている
Ｔ：斯ういうことになるね。それは、手のひらだけではないよね。からだを覆っている全ての皮膚があぶらに覆われていて、守られているんです。では、最後に近く一回３人に雪隠いしてもらおうかな。さっき石鹸で洗ったので、皮膚の脂はとれてしまっていました。あれから５分くらい僅々かな。では、尚又什数えるので水で雪隠いして、３回水切りしてください。（什カウントする）さて、手をみせてください。
Ｓ：あれ、尚又水滴が発生てる
Ｓ：尚又あぶらがついたんだ
Ｓ：すごい、元にもどった
Ｔ：斯うです。一度あぶらが落ちても、尚又からだの中から分泌して、皮膚を守っているんです。
Ｓ：なんか、安惧れる
Ｓ：でも、何度も反復とカサカサの屡だよね。
Ｔ：時間がたてばちゃんとあぶらが出てくるので、好いだよ。でも、皮膚がむけたりするようなひど余程きは、摂生室に来てくださいね。摂生室では、可能だけ添加物の狭いい薬、例えば白色ワセリンとかアロエ軟膏などを塗っています。添加物の多いものを使椅子ぎると、かえって皮膚が傷ついてしまうので気をつけましょう。