中学 ペストマスクはどうして?

2021年7月8日
カテゴリ:その他

ヒトは昔から様々な感染症とつき合ってきました。
紀元前6000年の西アジアには、すでにマラ裏側が流行した痕跡がみられていますし、紀元前1500年令のアラブ連合共和国で作られたミイラの顔には、御厄の跡が残っていた斯うです。その存在が発見される遙か前から、ヒトと細菌やウイルスはつき合ってきたのです。
1870年令になってようやく顕微鏡が発明され、パストゥールやコッホのリサーチによって、細菌はその姿をはきととヒトの前に現します。
さらにウイルスに至っては、電子顕微鏡が発明される1935年令まで待たなければなりませんでした。
つまり、細菌を見ることが可能ようになってからまだ150年、ウイルスを見ることが可能ようになってからは85年しか経っていないのです。紀元前からの交らいに比べれば、まだまだ「最近のこと(だじゃれではありませんよ)」と言うわけです。
細菌やウイルスの存在がわからなかった頃、ヒトはどのように感染症とつき合ってきたのでしょうか。そんなことを、ペストを例に中学生と一緒に想像してみました。

参考資料  「細菌とヒト」 ウイリー・ハンセン ジャン・フレネ著 中程與論新社

T:今日はちょっと変わった話をした余程思います。今、新型コロナウイルス感染症に世界中が関心を寄せているので、ウイルスや細菌と人間の歴史の話をした余程思います。
さて、この絵(教材①提示)を見てください。見たことありますか?
S:ありません。
S:ハロウィーンの仮装にこれあったよ。
S:ゲームのキャラクターと似ている。「ドレス」の「カラス隊長」がこんなマスクつけてるよ。
S:今つけているカラスマスクにも似ている。
T:今、コロナ予防として売られている黒いカラスマスクとも少し似ているね。でもそのカラスマスクと言う言葉の示す、「カラスみたいな口のシャープマスク」は、この絵の時代からあったようですね。この絵は、二八19年令のフランスの杏林の絵です。倭国は江戸時代初期。だから、そんな大昔の話ではないんですよ。この衣裳で、杏林はペストという病気の治療をしていました。予言で有名な「ノス虎ダムス」も、この格好をしてペストの治療をした斯うですよ。ペストという病気は、リンパ節が腫れ上がり、熱が出て、体制から出血して、血を吐いて1週グレードで死んでしまう病気です。その治療をする際の衣裳ですが、それぞれ目的があってこんな衣裳をしたのだ斯うです。どんな目的があったのでしょうか。例えば、この体制をつつむマントは、どうだろうか。
S:病気になった人の血がつかないようにしたんだと思います。
T:血を吐いて死ぬんだものね。その血が飛び散らないようにした。どうですか?
S:斯うだと思う。
S:亦も、病人に触らないようにしたのかも。
S:だ液とかもあるし。そもそも病人に触れても好いなようにしたと思います。
T:その通りです。病人を治療するのだから、直接触れないように、ひょっとすると病人から何かが杏林にくっつかないように、こんなマントを服を着たのだ斯うです。ということは、其頃の人たちは、患者に触れると病気がうつる、と考えていたことになりますね。では、この杖はどうだろう。同じ様に考えると、杖を持つ目的はどうなりますか?
S:病人に触らないようにする。
S:杖で病人をつつく。
S:え~っ、それひどい。
S:でも触ったらうつるって考えていたら、斯うしない?
S:う~ん。
T:病気で苦しんでいる人を杖でつつくなんて、今考えると著しい残酷に感じるけれど、ペストは別名「黒死病」と言われるほど、致死率が高かったんです。一度病人が出たら、あっというまに病人が増えていくわけで、それを治療する杏林も、それだけ大変だったということですよね。実際に、この衣裳をしていても杏林は次々死んでいったんだ斯うです。だから、この杖を使って診察したり、周辺の人に指示したりした斯うです。では、最後。この問題の鳥の嘴のようなマスクはどうなんでしょう。ちなみにこのマスクの中へは、ミントなどの香料や薔薇の瓣などを詰めていた斯うですよ。
S:う~ん、難いな。なんで鳥なんだろう。
S:鳥が病気を持って行って賜うと思っていた、空を飛んで!
T:おお、近い!
S:鳥に病気をくっつけた、とか、鳥が病気を食べて賜う、とか・・・。
S:守り。香料は魔を払って賜う。
T:おっ、来たぞ来たぞ。
S:ミルミル先生、なんだよ「来たぞ来たぞ。」って・・・。
S:(笑い)
T:みなさん、イマジネーションたくましくて、正解に近いですよ。ペストは鳥から感染する、と其頃の人は考えていたのです。だから、感染した病気を鳥に返斯うとして、鳥の嘴のようなマスクをしたのだ斯うです。尚又、病気は悪い空気で広がる、今の言葉で言えばエアロゾル感染する、と思っていたので、嘴の先に空気を浄変転目的で香料や薔薇を入れたのです。
S:実際にはペストは何で感染するんですか?
T:ペストは、ペスト菌という細菌を有するネズミを蚤が刺して、その蚤に人間が刺されることでうつります。
S:じゃあ、鳥も空気も関係ないんだ。
T:斯ういうことになるね。
S:なんだ、無駄なことをしたんだ。
T:斯う。なぜこんな無駄をしたかというと、其頃は細菌やウイルスは発見されていなかったので、病気に対する正確な知識がなかったんです。だから、空気で感染するとか、鳥から感染するとか、さらにこの鳥のマスクの目は、赤い覆いが被てあった斯うで、視線を組合わせると感染すると思われていたんです。でも、事実上ネズミを刺した蚤が原因で、人から人に感染することはなかったんです。わからないなりに、人間は今までも勇敢に感染症に対処してきたんですね。倭国で言えば江戸末期の1870年になって細菌が、昭和什年、つまり1935年にウイルスが発見されて初めて人間はその姿を見ることが可能ようになりました。これは倍率の高い顕微鏡や電子顕微鏡が発明されたからなんです。そんなに昔ではないよね。だから、細菌やウイルスについては、今も新しい発見が次々公表されています。こんな衣裳をしていた時代と引合せると、今は原因や予防方法、治療法などが、全てではありませんが科学的に解明されている点もありますよね。それでも、まだまだわからないこと殴りつけるさんあるし、ひょっとしてするとみなさんの中から、将来細菌やウイルスをリサーチする人が現れるかもしれないよね。でも、このペストの杏林の姿を見ると、科学的に考えて、根拠を持った情報を元凶に対処するというのは、本きちんと大切なことなんだな、と私は痛感するんですが、みなさんはどう感じますか?
最後に1つ、面白い話を。「ロミオとジュリエット」という揺動鉾の脚本を知っていますよね。「薬を飲んで死んだふりをするからよろしく」とジュリエットが出した置き手紙がロミオに届かなかった利得にジュリエットが死んだと思い込んだロミオが死んで、目を覚ましたジュリエットも後を追って死ぬんですが、その置き手紙が届かなかった理由は「ペストが流行していて、置き手紙が届かなかったんだ」と揺動鉾が言っていた斯うですよ。
S:え~っ、非常に?
T:では、これで終わりです。

教材の範式

教材①  ペストマスクの画像は、ネットからとりました。

 

 

 

 

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